CloudWatch にデータが表示されないダッシュボードウィジェットをトラブルシューティングする方法を教えてください。

簡単な説明

CloudWatch ダッシュボードには、選択したメトリクスの特定のグラフを表示するように作成および設定できるウィジェットがあります。ウィジェットを誤って構成した場合、ウィジェットにはデータが表示されません。

ウィジェットにデータが表示されない一般的な原因は次のとおりです。

• メトリクスの選択が誤っている
• 期間が誤っている
• 名前空間、メトリクス名、ディメンション、またはその他のメトリクスメタデータが誤っている
• メトリクスが無効になっている
• 統計情報が誤っている

解決策

メトリクスの選択が誤っている

ウィジェットまたはソースにメトリクスを含まないウィジェットを作成する場合、次のメッセージを確認してください。

「データがありません。ダッシュボードの時間範囲を調整してみてください。」

この問題は、AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) または AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) を使用して PutDashboard を呼び出す場合に発生する可能性があります。ウィジェットを作成しようとすると、CloudWatch コンソールでウィジェットを作成するオプションがグレー表示されます。

この問題を解決するには、ウィジェットの構成またはソースを確認して、正しいメトリクスを選択済みであることを確認します。ダッシュボードソースを確認するには、コンソールの [アクション] に移動し、[ソースの表示/編集] を選択します。メトリクスのセグメントに何も選択されていない場合、metrics:[] と表示されます。正しいメトリクスを見つけて選択します。

期間が誤っている

期間の選択が誤っていると、グラフにウィジェットのすべてのデータポイントが表示されない場合があります。ダッシュボードの期間設定がメトリクスの保持期間と一致していることを確認してください。

次に示す、期間設定の詳細を参照してください。

• 期間が 60 秒未満のデータポイントは 3 時間使用できます。これらのデータポイントは、高解像度のカスタムメトリクスです。
• 期間が 60 秒 (1 分) のデータポイントは 15 日間使用できます。
• 期間が 300 秒 (5 分) のデータポイントは 63 日間使用できます。
• 期間が 3600 秒 (1 時間) のデータポイントは 455 日間 (15 か月) 使用できます。

シナリオ例

期間設定が 30 秒で、ウィジェットの時間範囲が 2 週間を超える場合、過去 3 時間のデータのみが表示されます。

注: 期間設定を [自動] のままにして、保持時間をウィジェットの時間範囲と一致させるのがベストプラクティスです。

名前空間、メトリクス名、ディメンション、またはその他のメトリクスメタデータが誤っている

名前空間、メトリクス名、ディメンションなどで誤ったメトリクスメタデータを使用してウィジェットを作成した場合、メトリクスにはデータが表示されません。

次のメトリクス定義例では、IncomingBtes と IncomingLogEents のスペルが間違っています。

"metrics": [
[ "AWS/Logs", "IncomingBtes", "LogGroupName", "/aws/events/output" ],
[ ".", "IncomingLogEents", ".", "." ]
]

誤ったデータが表示されるメトリクス定義を解決するには、メトリクスメタデータが CloudWatch コンソールのメトリクスと一致することを確認してください。

メトリクスが無効になっている

ウィジェットで選択したメトリクスに 14 日間新しいデータが表示されない場合、そのメトリクスは CloudWatch コンソールから削除されます。14 日間よりも長くデータが表示される期間を選択するのがベストプラクティスです。ウィジェットにメトリクスを表示するには、必ず同じメトリクスデータを使用してください。

統計情報が誤っている

統計情報の選択が誤っていると、ウィジェットのメトリクスに誤ったデータポイントが表示されることがあります。詳細については、「CloudWatch の統計定義」を参照してください。