ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングし、カスタマーエクスペリエンスを確認したいと考えています。Amazon CloudWatch Synthetics を使用してウェブサイトをモニタリングするにはどうすればよいですか?
簡単な説明
CloudWatch Synthetics を使用して、ウェブサイトの Canary を作成できます。Canary は、エンドポイントと API をモニタリングするための、スケジュールに従って実行される設定可能なスクリプトです。お客様がウェブサイトで行うのと同じアクションを実行するように Canary を設定できます。つまり、カスタマーエクスペリエンスをモニタリングし、お客様より前に問題をプロアクティブに検出できます。
Canary にはいくつかの用途があります。エンドポイントの可用性とレイテンシー、ロード時間データを確認したり、ユーザーインターフェイスのスクリーンショットを撮ったりすることができます。また、Canary を使用して、障害や 2XX、4XX、5XX エラーのメトリクスを公開したり、継続的なモニタリングを有効にしたりすることもできます。
Synthetics Canary の一般的な用途には、次のものがあります。
- ページロードのエラーをモニタリングする
- アプリケーション UI のロードレイテンシーを示す
- ウェブページのフローを確認する
- 壊れたリンクやデッドリンクがないか確認する
解決方法
Synthetics を使用してウェブサイトのアプリケーションの正常性をモニタリングする
CloudWatch Synthetics コンソールを使用して Canary を作成するには、次の手順に従います。
- Amazon CloudWatch コンソールを開きます。
- ナビゲーションペインで [Synthetic Canaries] (Synthetic Canary) を選択します。
- [Create Canary] (Canary を作成) を選択し、[Use Blueprint] (設計図を使用) を選択します。設計図を使用すると、ウェブページのロードなどの一般的なタスク用の Canary を作成できます。
- ウェブサイトの可用性をモニタリングするには、[Heartbeat Monitoring Blueprint] (ハートビートモニタリング設計図) を選択します。この設計図では、1 つの URL が定期的にロードされ、ウェブサイトの可用性とレイテンシーが確認されます。また、UI のスクリーンショットもキャプチャされます。
- Canary の名前を入力します。
- アプリケーションエンドポイント URL を入力します。HTTPS または HTTP エンドポイントを使用できます。ウェブサイトのトラフィックが増加する可能性があるため、そのウェブサイトを所有するか、モニタリングする許可があるようにしてください。
- ユースケースに基づいて [Run frequency] (実行頻度) と [Retention settings] (保存設定) を選択します。
- Canary 用のデフォルトの Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットと AWS Identity and Access Management (IAM) ロールを選択します。または、使用する特定の S3 バケットと IAM ロールを選択します。詳細については、「CloudWatch Canary を管理するユーザーに必要なロールと許可」を参照してください。
- CloudWatch アラームを選択し、Canary の通知を設定します。エンドポイントに可用性の問題が生じた場合に通知を受けるように選択できます。また、仮想プライベートクラウド (VPC) 内で起動して、VPC 内のリソースをモニタリングするように Canary を設定することもできます。詳細については、「VPC で Canary を実行する」を参照してください。
- Canary 設定を構成したら、[Create canary] (Canary を作成) を選択します。これにより、IAM ロール、S3 バケット、CloudWatch アラーム、Canary の AWS Lambda 関数、CloudWatch ロググループも作成されます。
- Canary の作成後、Canary 詳細ページに移動して、Canary 実行結果、ログ、スクリーンショット、および実行用に生成された HAR を表示します。
関連情報
Canary 設計図
Canary に必要なロールとアクセス許可
VPC で Canary を実行する