AMI や EBS スナップショットの作成が遅くなったり、保留状態から移行できなかったりする原因を教えてください。

解決策

Amazon EBS スナップショットまたは AMI の作成は、ダーティデータ、マルチボリュームスナップショット、またはスタックされたスナップショットが原因で、低速化したり、膠着状態になったりする可能性があります。

ダーティデータ

EBS ボリュームにスナップショットがない場合、またはボリュームにより以前のスナップショットが削除された場合、比較スナップショットが存在しないことが原因で、すべてのデータがダーティデータになります。また、古いスナップショットやアクティブな EBS ボリュームには、コピー対象のブロックが多数含まれる場合があります。

ダーティデータを引き起こす要因を次に示します。

• EBS ボリュームのサイズ: 大容量ボリュームでは、スナップショット間のデータ変更が多く発生する可能性があります。
• 最新スナップショットからの経過時間: スナップショットの間隔が長い場合、多数のデータ変更が行われる可能性があります。
• ボリュームへの書き込みアクティビティ: 書き込みアクティビティが多いほど、データ変更は増加します。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

• スナップショットを頻繁に作成し、各スナップショットに必要なブロック数を最小限に抑えます。
• Amazon Data Lifecycle Manager を使用すると、スナップショットの作成、削除を自動化できます。
• 目標復旧時点 (RPO) に基づいてスナップショットの作成頻度を設定します。

注: Amazon EBS スナップショットの料金は、スナップショット数ではなく、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) に保存される増分データに対して発生します。詳細については、「Amazon EBS の料金」を参照してください。

マルチボリュームスナップショット

Amazon EBS は、共有帯域幅を使用してデータを Amazon S3 に送信します。複数のスナップショットを同時に作成したり、1 時間の初めに複数のスナップショットをスケジュールしたりすると、作成時に問題が発生する可能性があります。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

• 1 時間内の複数の期間にスナップショットをスケジュールします。
• Amazon Data Lifecycle Manager を使用すると、予定した開始時刻から 1 時間以内に自動的にスナップショットを作成できます。

マルチボリュームスナップショットが 99% から進行しない

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスにアタッチされた複数の EBS ボリュームの同時バックアップを作成する場合、スナップショットは独立して進行しますが、完了は同時に行われます。

すべてのスナップショットが完了するまで、セット全体の進捗率は 99% に留まります。最後のスナップショットのバックアップが完了すると、セット内のすべてのスナップショットは自動的に Completed 状態に移行します。

スナップショットの進捗率が 99% と表示される場合、対応の必要はありません。すべてのスナップショットが完成すると、プロセスは自動的に完了します。

スタックされたスナップショット

スタックされたスナップショットは、同じボリュームに対して短時間で複数のスナップショットを作成した場合に発生します。

最初のスナップショットが作成を開始した後、追加のスナップショットは Pending 状態に移行し、進捗率は 0% に留まります。追加のスナップショットは、最初のスナップショットが完了するまで処理されません。

注: 保留中のスナップショットを削除しても、作成プロセスは停止しません。そのスナップショットは、削除よりも前に作成プロセスを完了します。

この問題を解決するには、ボリュームでスナップショットが作成中である場合は、新しいスナップショットを作成せずに、現在のスナップショットの完了を待ってから新しいスナップショットを作成します。

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