私の AWS Elastic Beanstalk プラットフォームが非推奨バージョンであるという通知を受け取りました。または、私のプラットフォームバージョンが廃止対象としてマークされているという通知を受け取りました。
簡単な説明
非推奨プラットフォームバージョンとは、お客様にご利用いただけるものの、AWS では推奨していない、古いプラットフォームバージョンまたはブランチをいいます。非推奨バージョンには、セキュリティ更新、ホットフィックス、またはウェブサーバーなどの他のコンポーネントの最新バージョンが含まれていない可能性があります。
Elastic Beanstalk は、サポートされているプラットフォームブランチのコンポーネントがサプライヤーによって End of Life (EOL) とマークされると、プラットフォームブランチを廃止済みとマークします。プラットフォームブランチのコンポーネントには、オペレーティングシステム、ランタイム、アプリケーションサーバー、またはウェブサーバーが含まれる場合があります。
プラットフォームブランチが廃止としてマークされると、Elastic Beanstalk を新たにご利用のお客様は、そのブランチを新しい環境に対するデプロイのために使用することができなくなります。廃止プラットフォームブランチで動作しているアクティブな環境をお持ちの既存のお客様には、公開された廃止日から 90 日間の猶予期間が設けられます。プラットフォームバージョンが非推奨とマークされても、廃止とマークされるまでは、お客様はそのバージョンを使用することができます。
解決方法
廃止プラットフォームから移行する
最新のプラットフォームにアップグレードするには、ブルー/グリーンデプロイを実行します。ブルー/グリーンデプロイは、最新のプラットフォームブランチとバージョンを使用して別の環境をデプロイします。その後、2 つの環境の CNAME をスワップして、トラフィックを古い環境から新しい環境にリダイレクトします。
注: CNAME をスワップするには、両方の環境が同じアプリケーション内に存在しており、かつ、動作している状態である必要があります。
詳細については、「Elastic Beanstalk を使用したブルー/グリーンデプロイ」を参照してください。
廃止プラットフォームブランチを確認するには、「廃止が予定されている Elastic Beanstalk プラットフォームのバージョン」を参照してください。
非推奨プラットフォームから移行する
プラットフォームバージョンは、カーネルの変更、ウェブサーバーの変更、セキュリティ修正、ホットフィックスなどを理由として、非推奨とマークされる場合があります。これらの変更は次のように分類されます。
- パッチ: バージョンのパッチ更新は、バグ修正とパフォーマンスの改善を提供します。パッチ更新には、インスタンス上のソフトウェア、スクリプト、および設定オプションに対する軽微な設定変更が含まれる場合があります。
- 軽微 (マイナー): バージョンの軽微な更新は、Elastic Beanstalk の新機能のサポートを提供します。
- 重大 (メジャー): バージョンの重大な更新は、さまざまなカーネル、ウェブサーバー、アプリケーションサーバーなどを提供します。
変更内容に応じて、次のいずれかの移行方法を使用します。
軽微な更新またはパッチ更新
軽微な変更やパッチの変更があっても、プラットフォームブランチに変更はありません。手順については、「方法 1 - 環境のプラットフォームバージョンを更新する」を参照してください。
また、Elastic Beanstalk にプラットフォーム更新を管理させることもできます。詳細については、「マネージドプラットフォーム更新」を参照してください。
重大な更新
重大な更新では、プラットフォームブランチに変更が生じます。プラットフォームブランチを切り替えるときは、ブルー/グリーンデプロイを実行する必要があります。Amazon Linux 1 から Amazon Linux 2 に移行する場合、またはレガシープラットフォームから現在のプラットフォームに移行する場合も、ブルー/グリーンデプロイを使用する必要があります。詳細については、「方法 2 – ブルー/グリーンデプロイを実行する」を参照してください。
関連情報
Elastic Beanstalk 環境のプラットフォームバージョンの更新