アカウントまたは AWS リージョンの各 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットのコストを把握したいです。または、特定のリージョンの Amazon S3 ストレージコストが増加しているため、そのコスト増加の原因であるバケットを特定したいです。
簡単な説明
ストレージコストが増加する原因の Amazon S3 バケットを確認するには、次の手順を実行します。
- 各バケットに共通のタグを追加します。
- タグをコスト配分タグとして有効にします。
重要: すべてのタグが Billing and Cost Management コンソールに表示されるまでに、最大 24 時間かかることがあります。
- AWS Cost Explorer を使用して、そのタグに関する AWS Cost and Usage Report レポートを作成します。
注: コスト配分タグを設定する前に発生したコストは、タグで表示されません。
解決策
開始する前に、AWS Identity and Access Management (IAM) ポリシーに次のことを行うためのアクセス許可を付与する必要があります。
ヒント: この解決策では、AWS アカウントの root ユーザーを使用しないでください。代わりに、必要なアクセス許可を持つ IAM ユーザーまたはロールを使用してください。
各バケットに共通タグを追加する
- Amazon S3 コンソールを開きます。
- バケットの一覧から、コストを追跡するバケットを選択します。
- [プロパティ] ビューを選択します。
- 下にスクロールして [タグ] を選択します。
- [編集] を選択します。
- [タグを追加] を選択します。
- [キー] に、コストを追跡するバケットすべてに追加するタグの名前を入力します。たとえば、S3-Bucket-Name と入力します。
- [値] に、バケットの名前を入力します。
- コストを追跡するバケットすべてで、ステップ 1 ~ 7 を繰り返します。
タグをコスト配分タグとして有効にする
- Billing and Cost Management コンソールを開きます。
- ナビゲーションペインで、[コスト配分タグ] を選択します。
- 検索バーに、バケット用に作成したタグの名前を入力します。たとえば、S3-Bucket-Name と入力します。
- タグを選択します。
- [有効化] を選択します。
AWS Cost Explorer を使用してタグのコストレポートを作成する
- Billing and Cost Management コンソールを開きます。
- ナビゲーションペインで、[Cost Explorer] を選択します。
- [Cost Explorer を起動] を選択します。
- ナビゲーションペインで、[レポート] を選択します。
- [新規レポート] を選択します。
- [レポートテンプレート] で、[コストと使用状況レポート] を選択したら、[レポートの作成] を選択します。
- [フィルター] の [サービス] で、[S3 (Simple Storage Service)] を選択します。[フィルターを適用] を選択します。
- [タグ] で、作成したタグを選択します。たとえば、S3-Bucket-Name を選択します。次に、コストを追跡する各バケットをチェックし、[フィルターを適用] を選択します。
注: フィルターリストにタグが表示されない場合は、そのタグが最近作成され、バケットに適用された可能性があります。24 時間待ってから、レポートをもう一度作成してみてください。
- [詳細オプション] で、[タグなしのリソースのみ表示] にチェックが付いていないことを確認します。
- グラフの上部から [グループ化] を選択し、作成したタグを選択します。
- [保存] を選択します。
- コストレポートのタイトルを入力します。
- [レポートを保存] を選択します。
コストレポートを作成したら、そのレポートを使用して、作成したコスト配分タグが付いた各バケットのコストを確認します。
注: 毎日または毎時の AWS Cost and Usage Report レポートを設定すると、Amazon S3 の請求詳細を確認できます。ただし、これらのレポートでは、バケットへのリクエストの送信元は示されません。バケットへのリクエストの送信元を確認するには、オブジェクトレベルのログ記録またはサーバーアクセスのログ記録を有効にします。特定の Amazon S3 請求項目に関する詳細情報を取得するには、事前にログ記録を有効にする必要があります。そうすることで、Amazon S3 リクエストの詳細を含むログが作成されます。
関連情報
S3 バケットの請求および使用状況レポート
月次コスト配分レポートを使用する