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一般的にメールの送受信ができない場合に考えられる原因は複数あります [1] 。概要は以下のとおりです:
- SES アカウント内の送信に問題がある
- E メールクライアントから SES への送信に問題がある
- SES から受信者ドメインへの送信に問題がある
- 受信者ドメインからユーザーの受信箱への送信に問題がある
1 通だけの不達であれば大抵のケースでは3 番目または 4 番目の原因、つまり受信者側のトラブルであることが想定されます。具体的には問題のメールがスパムとして処理されていること、相手のメールサーバーにより受信拒否されていることなどが挙げられます。スパム判定については、ドキュメント [2] に詳細の記述がございます。
今回の問題で、SES 側のトラブルとして考えられる原因として、下記の項目に関しましては無関係であると考えています:
- アカウントの送信機能が一時停止されている
- Amazon SES で検証されていない E メールアドレスを使用した
- 送信者の IP アドレスが受信者のメールプロバイダーが使用する IP ブロックリストに含まれている
よって、今回の問題に関連したSES側の原因として残る可能性は以下のとおりです:
- スロットリング
- レンダージョブの失敗( SendTemplatedEmail オペレーションを使用した場合)
しかしながら、前述したように 1 通だけの不達であれば大抵のケースでは送信側ではなく受信側で問題が起きている可能性が高いです。
もし SES の設定を見直すのであれば、スロットリングについてはドキュメント [3] を、レンダージョブの失敗についてはドキュメント [4] をご確認いただければと存じます。
メールの到達状況を確認する方法:
-
Amazon SNS でトピックとサブスクリプションを作成することで、恒久的な原因によるメールの送信エラー(ハードバウンス)が起きた際に通知を受けることができます 。SNS の詳しいセットアップ方法はドキュメント [5] に記載されています。
-
CloudWatch で E メール送信イベントに関するメトリクスを確認することができます 。この件の場合は Bounce メトリクスを使用することで、受信者のメールサーバーが E メールを完全に拒否したか否かを確認できます。CloudWatchの詳しいセットアップ方法はドキュメント [6] に記載されています。
※もし前記のテンプレートを使用して E メールを送信している場合は RenderingFailure メトリクスを使用することで、メールのコンテンツに問題があるのかサーバー間のやりとりに問題があるのかを見分けることができます。
参考
[1] Amazon SES を使用して送信された E メールが宛先に届かないのはなぜですか? https://repost.aws/ja/knowledge-center/ses-unable-receive-email
[2] Amazon SES を使用して送信した E メールがスパムとしてマークされるのはなぜですか? https://repost.aws/ja/knowledge-center/ses-email-flagged-as-spam
[3] Amazon SES 送信制限の管理 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/dg/manage-sending-quotas.html
[4] SendTemplatedEmail 操作を使用して Amazon SES メールを送信するときに配信が失敗するのはなぜですか? https://repost.aws/ja/knowledge-center/ses-sendtemplatedemail-delivery-failure
[5] Amazon SNS トピックを使用して Amazon SES バウンス通知を設定するにはどうすればよいですか? https://repost.aws/ja/knowledge-center/ses-bounce-notifications-sns
[6] Retrieving Amazon SES event data from CloudWatch (CloudWatch から Amazon SES イベントデータの取得) https://docs.aws.amazon.com/ses/latest/dg/event-publishing-retrieving-cloudwatch.html#event-publishing-retrieving-cloudwatch-metrics
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