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Amazon S3のサーバーサイド暗号化には、SSE-S3とSSE-KMSという2つの主要なオプションがあります。それぞれの特徴と使い分けについて説明します。
SSE-S3は、Amazon S3が管理する暗号化キーを使用します。これは追加コストなしで利用でき、新しいオブジェクトのアップロードに対して自動的に適用されます。SSE-S3は、追加の設定や管理が不要で、簡単に使用できるため、基本的なデータ保護が必要な場合に適しています。
一方、SSE-KMSは、AWS Key Management Service (KMS)で管理される暗号化キーを使用します。SSE-KMSには以下のような利点があります:
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より細かいアクセス制御:カスタマー管理キーを使用することで、キーの作成、ローテーション、無効化、およびアクセス制御の定義が可能です。
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監査機能:暗号化キーの使用状況を監査できます。
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エンベロープ暗号化:追加のセキュリティ層を提供します。
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クロスアカウント操作:適切に設定すれば、異なるAWSアカウント間でのデータ共有が可能です。
SSE-KMSは、より高度なセキュリティ要件がある場合や、規制遵守が必要な場合に適しています。ただし、SSE-KMSはAWS KMSへのリクエストが増えるため、コストが高くなる可能性があります。
コスト最適化のために、S3 Bucket Keysを使用することで、AWS KMSへのリクエスト数を最大99%削減し、SSE-KMSのコストを抑えることができます。
結論として、基本的なデータ保護が必要な場合はSSE-S3を、より高度なセキュリティ制御や監査機能が必要な場合はSSE-KMSを選択するのが適切です。ただし、コストと管理の複雑さを考慮に入れる必要があります。
Sources
Using server-side encryption with AWS KMS keys (SSE-KMS) - Amazon Simple Storage Service
InventoryEncryption - Amazon Simple Storage Service
Configuring your bucket to use an S3 Bucket Key with SSE-KMS for new objects - Amazon Simple Storage Service
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